7月のある日曜日、友達に声をかけて「メルカリ勉強会」をひらきました。
きっかけは、たいそうな理由ではありません。
友達の家が少しでも片付いて、それがちょっとでもお金になったら
いいな。それくらいの気持ちでした。

「アプリを入れるところから」始める会
集まったのは、デジタルもAIも得意ではない友達たち。
だから最初から、ハードルはうんと下げることにしました。
その日のゴールは、たった2つだけ。
- みんなで会員登録を済ませる
- 「出品ってこんな感じ」を1回見てもらう

はじめに「全部覚えなくて大丈夫だからね」と宣言しました。
これは自分に言い聞かせる意味もありました。
山場は、意外にも「会員登録」
いちばん時間がかかったのは、出品ではなく会員登録でした。
SMSの認証番号を入れて、パスワードを決めて……
という、慣れた人なら数分の作業。
でもここを、一人ずつゆっくり進めました。
みんな一斉にやると、誰がどこで止まっているか分からなくなるからです。
「パスワード、紙にメモしていいからね」
そう言うと、みんなの手が動き出しました。
途中で誰かが「もう、60の手習いだねぇ」と笑って、
そこからは、ずっと笑い声のある会になりました。
その場で、売れた
出品の実演をしていたときのことです。
友達が出した商品が、なんとその場で売れました。
これは完全に予定外の出来事でしたが、
おかげで「売れたら、こうやって発送するんだよ」というところまで、
全員で見ることができました。
画面に通知が出た瞬間の、みんなの「おおー!」という声。
あれが、この日いちばんの場面だったと思います。

教える側になって分かったこと
準備をしながら、何度も思ったことがあります。
私だって、最初は何も分からなかった。
私がいちばん困ったのは、出品でも値付けでもなく、
「売れたあとの発送」でした。
郵便局に持っていけばいいのか、コンビニでいいのか。
窓口で何と言えばいいのか。
それが分からなくて、YouTubeで発送のやり方を調べて、
何度も見てから出かけた記憶があります。
だから今回、会の最中に商品が売れたとき、
「これは見せなきゃ」と思いました。
私がひとりで不安だった場所を、みんなで一緒に通れたのは、
今思えばいちばんの収穫だったのかもしれません。

分からなかった頃の自分を思い出しながらカンペを作ったので、
「ここで止まりそうだな」という場所が、なんとなく分かりました。
当日つまずいた人がいても、責めない・焦らせない。
それだけは決めていました。
うまく説明できたかは分かりません。
でも「登録できただけで、今日は大成功」と言えたことは、
自分でもよかったなと思っています。
おわりに
人を集めて場をつくる、というのは初めての経験でした。
正直、始まるまではドキドキしていました。
でも終わってみると、教えたことより、
みんなで笑っていた時間のほうをよく覚えています。
始めたころの私は、知らないことだらけでした。
だから「できた」というだけで、それが満足だったのです。
その気持ちを、今度は誰かと分け合えたのが、
この日いちばん嬉しかったことかもしれません。
いつか、もう少し大きな会も開いてみたい。
そんな気持ちが、少しだけ芽生えた日曜日でした。
あれから、3回みんなで集まっています。
2人はすでに、私の売上を超えました。
何歳になっても、やってみないと分からないものですね。


